大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第28号
令和2年 7月10日05時10分 福岡管区気象台発表

 九州北部地方では、これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでいる所があります。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

  朝鮮半島南岸付近にある梅雨前線はゆっくりと南下し、12日にかけて対馬海峡付近に停滞する見込みです。また、10日朝には前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生し、11日にかけて日本海を北東進する見込みです。
  このため、九州北部地方では前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、12日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
  九州北部地方では、これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでいる所があります。12日にかけて激しい雨や非常に激しい雨が降り、土砂災害、浸水害、洪水の危険度が更に高くなるおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
 
 <雨の実況>
  降り始めから10日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  福岡県(降り始めは7月9日1時)
   北九州空港 112.0ミリ
  佐賀県(降り始めは7月9日2時)
      嬉野 135.0ミリ
  長崎県(降り始めは7月9日1時)
      島原 168.0ミリ
  熊本県(降り始めは7月8日22時)
   玉名市岱明 120.5ミリ
 
 <雨の予想>
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 40ミリ
  福岡県 60ミリ
  佐賀県 60ミリ
  長崎県 60ミリ
  大分県 60ミリ
  熊本県 70ミリ
 
 10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 180ミリ
  福岡県 250ミリ
  佐賀県 250ミリ
  長崎県 200ミリ
  大分県 200ミリ
  熊本県 300ミリ
 
 12日6時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 200から300ミリ
  福岡県 250から350ミリ
  佐賀県 250から350ミリ
  長崎県 250から350ミリ
  大分県 250から350ミリ
  熊本県 300から400ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害、浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、10日11時頃に発表する予定です。