大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第20号
令和2年 7月 9日04時40分 気象庁予報部発表
西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨で、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いています。10日にかけて、再び大雨となる所があるでしょう。引き続き、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
[気圧配置など]
梅雨前線が、西日本から東日本を通って日本の東にのびています。
前線は10日にかけてゆっくり北上し、10日には日本海から東北地方に達するでしょう。また、10日朝には前線上の東シナ海で低気圧が発生し、11日にかけて日本海に進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、10日にかけて、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発となるでしょう。
[防災事項]
西日本から東日本では、所々で雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降っています。
西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨で、地盤の緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いている所があります。前線は10日にかけてゆっくり北上するため、西日本や東日本では10日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、再び大雨となる所があるでしょう。さらに、10日以降も大雨が続くおそれがあります。
10日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部、九州北部地方、四国地方 250ミリ
近畿地方 180ミリ
関東甲信地方、東海地方 150ミリ
北陸地方、中国地方 80ミリ
11日6時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部、九州北部地方、四国地方 300から400ミリ
東海地方 200から300ミリ
近畿地方 180から250ミリ
関東甲信地方 150から250ミリ
北陸地方、中国地方 100から200ミリ
の見込みです。
西日本から東日本の広い範囲で、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項等]
地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は9日17時頃に発表する予定です。