大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第19号
令和2年 7月 8日16時52分 気象庁予報部発表
西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨で、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いています。10日にかけて、再び大雨となるおそれがありますので、引き続き、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
[気圧配置など]
梅雨前線が、種子島・屋久島付近から東日本太平洋側を通って日本の東にのびています。
前線は10日にかけてゆっくりと北上し、10日には対馬海峡から東北地方に達する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くでしょう。
[防災事項]
前線付近の強い降水域は、種子島・屋久島付近から伊豆諸島付近まで南下しています。西日本や東日本の雨は小康状態となっていますが、これまでの記録的な大雨で、氾濫が発生している河川や地盤の緩んでいる所があり、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いている所があります。
前線は10日にかけて次第に北上し、西日本や東日本では、10日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、再び大雨となる所があるでしょう。さらに、10日以降も大雨が続くおそれがあります。
9日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部、九州北部地方、四国地方、近畿地方
200ミリ
東海地方 180ミリ
関東甲信地方 100ミリ
北陸地方、東北地方 60ミリ
10日18時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部、九州北部地方、四国地方
300から400ミリ
近畿地方、東海地方 200から300ミリ
関東甲信地方 150から250ミリ
北陸地方 100から150ミリ
東北地方 50から100ミリ
の見込みです。
西日本や東日本の広い範囲で、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項等]
地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は9日5時頃に発表する予定です。