大雨と雷及び降ひょうに関する山梨県気象情報 第15号
令和2年 7月 9日06時09分 甲府地方気象台発表

 山梨県では、これまでに降った大雨により地盤の緩んでいる所があります。また、10日にかけて雷を伴った強い雨が降る見込みです。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水に注意してください。

 [気象状況と予想]
  梅雨前線が、西日本から東日本を通って日本の東にのびています。
  前線は10日にかけてゆっくり北上し、10日には日本海から東北地方に達するでしょう。また、10日朝には前線上の東シナ海で低気圧が発生し、11日にかけて日本海に進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、山梨県では、10日にかけて大気の状態が不安定となる見込みです。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷>
  山梨県では、これまで降った大雨により地盤の緩んでいる所があります。また、10日にかけて雷を伴った強い雨が降るでしょう。引き続き土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水に注意してください。
  落雷、突風にも注意してください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
 
 [実況値]
 <雨の実況>
  南部町では、降り始めからの総降水量が、7月の月降水量の平年値の2倍を超えており、すでに7月の月降水量の多い方から1位の値を更新する記録的な大雨となっています。(統計開始年1976年)
  降り始め(3日12時00分)から9日6時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   南部町   607.0ミリ
   山中湖村  275.0ミリ
   河口湖   235.5ミリ
   身延町切石 173.0ミリ
   甲府市古関 161.5ミリ
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
  9日6時から10日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
   峡南地域        80ミリ
   中北地域、富士五湖   60ミリ
   東部、峡東地域     40ミリ 
 の見込みです。
  その後、10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
   中・西部     50ミリから100ミリ
   東部・富士五湖  50ミリから100ミリ
 の見込みです。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
  次の「大雨と雷及び降ひょうに関する山梨県気象情報」は、9日17時頃に発表する予定です。