大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第43号
令和2年 7月 8日11時18分 鹿児島地方気象台発表

 大隅地方では引き続き土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒してください。薩摩、種子島・屋久島地方では、土砂災害に警戒してください。

  梅雨前線は、8日は九州南部付近に停滞し、9日は九州北部地方へ北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
  薩摩、大隅地方では、7月2日の降り始めからの総降水量が鹿屋市で1000ミリを超えるなど、アメダス観測所の7地点で700ミリを超え、広い範囲で7月の月間降水量の平年値を大きく上回る記録的な大雨となっています。
  薩摩、大隅地方の雨は、現在は小康状態となっていますが、8日夜遅くから再び局地的な激しい雨が降り、9日にかけて土砂災害の危険度が高い状態が続く見込みです。また、種子島・屋久島地方では、9日にかけて局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。
  薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では9日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
  
 <雨の実況>
 7月2日19時から8日11時までの総降水量(アメダス速報値)
  ※は欠測値を含む
  鹿屋市寿      1059.5ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    942.5ミリ
  伊佐市大口      776.5ミリ
  志布志        772.5ミリ ※
  さつま町紫尾山    757.0ミリ
  曽於市大隅      753.5ミリ
  指宿         744.5ミリ
   
 <雨の予想>
  8日12時から9日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
   1時間降水量
    薩摩地方        40ミリ
    大隅地方        40ミリ
    種子島・屋久島地方   50ミリ
   24時間降水量
    薩摩地方       150ミリ
    大隅地方       150ミリ
    種子島・屋久島地方  180ミリ
 
  8日12時から10日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
   48時間降水量
    薩摩地方       300から400ミリ
    大隅地方       300から400ミリ
    種子島・屋久島地方  200から300ミリ
 
 <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  警戒事項:河川の増水や氾濫
  注意事項:低い土地の浸水、落雷、竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  桜島では、土石流に注意してください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の府県気象情報は、8日16時30分頃に発表する予定です。