大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報 第21号
令和2年 7月 9日05時50分 岐阜地方気象台発表

 岐阜県では記録的な大雨となり、地盤の緩んでいる状態が継続しています。少しの雨でも災害が発生しやすいため、土砂災害に厳重に警戒してください。河川の増水にも注意してください。

  梅雨前線が西日本から東日本を通って日本の東にのびています。前線は10日にかけてゆっくり北上し、日本海に達する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発となるでしょう。
  岐阜県では、これまでの記録的な大雨により、地盤の緩んでいる状態が継続しており、土砂災害の危険度が高くなっている所があります。
  10日にかけて雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。そのため土砂災害の危険度の高い状態が続く見込みです。さらに、10日以降も大雨が続くおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(3日13時00分)から9日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
    下呂市萩原 771.5ミリ
    高山市船山 638.5ミリ
    郡上市八幡 528.5ミリ
     関市板取 500.5ミリ
   高山市宮之前 499.0ミリ
 
 [雨の予想]
 9日から10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 30ミリ
  飛騨地方 30ミリ
 9日6時から10日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 150ミリ
  飛騨地方 150ミリ
 その後、10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 100から200ミリ
  飛騨地方 100から200ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水に注意してください。低地の浸水にも注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」は、9日17時頃に発表する予定です。