大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報 第20号
令和2年 7月 8日16時51分 岐阜地方気象台発表

 岐阜県では記録的な大雨となり、地盤が緩んでいる所があります。少しの雨でも災害が発生しやすいため、9日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が九州南部を通って日本の東にのびています。前線は10日頃にかけて、本州付近に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、9日は前線の活動が活発となる見込みです。
  岐阜県では、これまでの記録的な大雨により、地盤が緩んでいる所があり、災害の危険度が高くなっている所があります。
  現在雨は小康状態となっていますが、9日は雷を伴った激しい雨が降り、雨の降り方が再び強まるため、災害の危険度の高い状態が続く見込みです。さらに、10日にかけて大雨が続くおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(3日13時00分)から8日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
     下呂市萩原 740.0ミリ
     高山市船山 628.5ミリ
     本巣市樽見 489.0ミリ
   郡上市ひるがの 477.5ミリ
    高山市宮之前 477.5ミリ
  岐阜県で、48時間降水量が観測史上1位の値を更新した地点は以下の6地点です。
  高山市栃尾   313.0ミリ 統計開始年1976年
  高山市丹生川  275.5ミリ 統計開始年1990年
  高山市船山   444.0ミリ 統計開始年2002年
  高山市宮之前  379.5ミリ 統計開始年1978年
  下呂市萩原   557.5ミリ 統計開始年1976年
  中津川市付知  300.5ミリ 統計開始年1982年
 
 [雨の予想]
 8日から9日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 30ミリ
  飛騨地方 30ミリ
 8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 100ミリ
  飛騨地方 100ミリ
 8日18時から10日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 150から250ミリ
  飛騨地方 150から250ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」は、9日6時頃に発表する予定です。