大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第27号
令和2年 7月 8日23時15分 鹿児島地方気象台発表

 九州南部・奄美地方では、9日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。九州南部では、9日は低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

  梅雨前線が九州南部にあって、10日にかけて対馬海峡付近まで北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、梅雨前線の活動が活発となり九州南部・奄美地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、九州南部・奄美地方では9日は局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降り、10日も大雨が続くおそれがあります。これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度が更に広い範囲で高くなるおそれもあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 
 <雨の実況>
 降りはじめからの総降水量が、1000ミリを超えて7月の月降水量平年値の3倍に達した所があります。
 7月2日19時から8日23時までの総降水量(アメダス速報値)
 鹿児島県(奄美地方を除く)
  鹿屋市寿    1063.0ミリ
  鹿屋市吉ケ別府  945.5ミリ
 7月7日17時から8日23時までの総降水量(アメダス速報値)
 奄美地方(鹿児島県)
  十島村諏訪之瀬島 357.0ミリ
  十島村平島    282.5ミリ
 7月3日00時から8日23時までの総降水量(アメダス速報値)
 宮崎県
  日南市深瀬    912.5ミリ
  えびの市えびの  835.0ミリ
 
 <雨の予想>
 9日00時から10日00時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く)  70ミリ
   奄美地方           30ミリ
   宮崎県            60ミリ
 
  24時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く) 300ミリ
   奄美地方          120ミリ
   宮崎県           300ミリ
 
 9日00時から11日00時までの予想降水量(いずれも多い所)
  48時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く) 300から500ミリ
   奄美地方          150から200ミリ
   宮崎県           300から500ミリ
 
   <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  警戒事項:低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の地方気象情報は9日05時頃に発表する予定です。