大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第26号
令和2年 7月 8日15時56分 鹿児島地方気象台発表
九州南部・奄美地方では、9日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、奄美地方では8日夜遅くにかけて河川の増水や氾濫に警戒してください。
種子島・屋久島地方付近にある梅雨前線は、9日は九州北部地方まで北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、九州南部・奄美地方では大気の非常に不安定な状態が続いています。九州南部の雨は小康状態となっていますが、気象レーダーでは、奄美地方の海上に非常に発達した雨雲があってほとんど停滞しています。九州南部では、8日夜遅くから再び局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降り、土砂災害の危険度がさらに高くなる見込みです。
また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
<雨の実況>
降りはじめからの総降水量が、1000ミリを超えて7月の月間降水量平年値の3倍に達した所があります。
7月2日19時から8日15時までの総降水量(アメダス速報値)
鹿児島県(奄美地方を除く)
鹿屋市寿 1060.0ミリ
鹿屋市吉ケ別府 942.5ミリ
7月7日17時から8日15時までの総降水量(アメダス速報値)
奄美地方(鹿児島県)
十島村諏訪之瀬島 234.0ミリ
十島村中之島 146.0ミリ
7月3日00時から8日15時までの総降水量(アメダス速報値)
宮崎県
日南市深瀬 912.0ミリ
えびの市えびの 825.5ミリ
<雨の予想>
8日18時から9日18時までの予想降水量(いずれも多い所)
1時間降水量
鹿児島県(奄美地方を除く) 60ミリ
宮崎県 50ミリ
24時間降水量
鹿児島県(奄美地方を除く) 200ミリ
宮崎県 200ミリ
8日18時から10日18時までの予想降水量(いずれも多い所)
48時間降水量
鹿児島県(奄美地方を除く) 300から400ミリ
宮崎県 300から400ミリ
<防災事項>
厳重警戒:土砂災害
警戒事項:河川の増水や氾濫
注意事項:低い土地の浸水、落雷、竜巻などの激しい突風
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
次の地方気象情報は8日23時頃に発表する予定です。