大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報 第15号
令和2年 7月 8日16時12分 名古屋地方気象台発表

 東海地方では、岐阜県を中心に記録的な大雨となり、氾濫が発生している河川や地盤が緩んでいる所があります。9日にかけて河川の増水や氾濫、土砂災害に厳重に警戒してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が九州南部を通って日本の東にのびています。前線は10日頃にかけて、本州付近に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、9日は前線の活動が活発となる見込みです。
  東海地方では、これまでの記録的な大雨により、氾濫が発生している河川や地盤が緩んでいる所があり、災害の危険度が高くなっている所があります。
  現在雨は小康状態となっていますが、9日は雷を伴った激しい雨が降り、雨の降り方が再び強まるため、災害の危険度の高い状態が続く見込みです。さらに、10日にかけて大雨が続くおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(3日11時00分)から8日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  岐阜県
        下呂市萩原 740.0ミリ
        高山市船山 628.5ミリ
        本巣市樽見 489.0ミリ
  愛知県
       豊根村茶臼山 498.0ミリ
   新城市作手高里木戸口 349.0ミリ
        新城市富沢 324.5ミリ
  三重県
           御浜 421.5ミリ
         熊野新鹿 350.5ミリ
           尾鷲 312.5ミリ
  静岡県
         川根本町 627.0ミリ
       静岡市有東木 625.5ミリ
        静岡市井川 617.0ミリ
  岐阜県では、48時間降水量が観測史上1位の値を更新した所があります。
 
 [雨の予想]
 8日から9日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  愛知県 30ミリ
  岐阜県 30ミリ
  三重県 40ミリ
  静岡県 30ミリ
 8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  愛知県 120ミリ
  岐阜県 100ミリ
  三重県 120ミリ
  静岡県 180ミリ
 8日18時から10日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  愛知県 200から250ミリ
  岐阜県 150から250ミリ
  三重県 150から200ミリ
  静岡県 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  河川の増水や氾濫、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報」は、9日5時頃に発表する予定です。