大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第15号
令和2年 7月 7日16時37分 気象庁予報部発表

 西日本から東北地方では、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いており、特に九州では記録的な大雨となっています。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

 [気圧配置など]
  梅雨前線が対馬海峡を通って東北地方にのびています。
  前線は、9日頃にかけて西日本から東北地方に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くでしょう。
 
 [防災事項]
  西日本から東北地方では、局地的に非常に激しい雨が降っています。3日からの大雨により、土砂災害や洪水の危険度が高くなり、地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。西日本から東北地方の広い範囲で、9日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
  特に九州では記録的な大雨となっており、8日朝にかけて非常に激しい雨の降るおそれもあります。
 
  8日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州南部、四国地方、東海地方     250ミリ
   九州北部地方、近畿地方、関東甲信地方 200ミリ
   中国地方、北陸地方          150ミリ
   東北地方               100ミリ
  9日18時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
   四国地方、東海地方     300から400ミリ
   九州南部、関東甲信地方   250から350ミリ
   近畿地方          200から300ミリ
   九州北部地方        200から250ミリ
   北陸地方          150から250ミリ
   中国地方          150から200ミリ
   東北地方          100から150ミリ
 の見込みです。
  西日本から東北地方の広い範囲で、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。
  竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項等]
  地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は8日5時頃に発表する予定です。