大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第14号
令和2年 7月 7日11時49分 気象庁予報部発表

 福岡県、佐賀県、長崎県に発表していた大雨特別警報は大雨警報に切り替えましたが、これまでの記録的な大雨で土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いており、氾濫している河川もあります。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

 [気圧配置など]
  梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通り東北地方にのびています。
  前線は、9日頃にかけて西日本から東北地方に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くでしょう。
 
 [防災事項]
  福岡県、佐賀県、長崎県に発表していた大雨特別警報は、大雨警報に切り替えましたが、引き続き局地的に非常に激しい雨が降っており、これまでの記録的な大雨で土砂災害や洪水の危険度が高く、氾濫している河川もあります。また、3日からの大雨により、西日本や東日本では地盤の緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害や浸水害、洪水の危険度が高まっている所があります。
  西日本から東北地方の広い範囲で、8日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 
  8日12時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州北部地方、四国地方      250ミリ
   東海地方、関東甲信地方      200ミリ
   九州南部、中国地方、近畿地方   150ミリ
   北陸地方             130ミリ
   東北地方             100ミリ
  9日12時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方           300から450ミリ
   四国地方           300から400ミリ
   九州北部地方、関東甲信地方  250から350ミリ
   九州南部、近畿地方      200から300ミリ
   中国地方、北陸地方      150から200ミリ
   東北地方           100から200ミリ
 の見込みです。
  九州北部地方では土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、特に筑後川では氾濫が発生しているため、一層の厳重な警戒が必要です。
  西日本から東北地方の広い範囲で、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項等]
  地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は7日17時頃に発表する予定です。