大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第38号
令和2年 7月 7日16時20分 鹿児島地方気象台発表

 薩摩、大隅地方では、8日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、8日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。

  対馬海峡付近に停滞している梅雨前線は、8日夜にかけて九州北部地方を南下する見込みです。今後も、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
  解析雨量では、7日16時までの1時間に出水市付近で約45ミリの激しい雨となっています。薩摩、大隅地方では、8日未明から明け方と8日昼過ぎから夕方は、局地的に非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。すでに、これまでの記録的な大雨で土砂災害の危険度が広い範囲で高くなっており、今後の雨で土砂災害の危険度が更に高まるおそれがあります。
  また、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
 鹿屋市では、降りはじめからの総降水量が、800ミリを超え7月の月間降水量平年値の2倍以上となっています。
 7月2日19時から7日16時までの総降水量(アメダス速報値)
  ※は欠測値を含む
  鹿屋市寿       877.5ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    827.0ミリ
  伊佐市大口      732.5ミリ
  さつま町紫尾山    726.0ミリ
  曽於市大隅      650.0ミリ
 
 <雨の予想>
  7日18時から8日18時までの予想降水量(いずれも多い所)
   1時間降水量
    薩摩地方        60ミリ
    大隅地方        60ミリ
    種子島・屋久島地方   50ミリ
   24時間降水量
    薩摩地方       250ミリ
    大隅地方       250ミリ
    種子島・屋久島地方  200ミリ
 
  7日18時から9日18時までの予想降水量(いずれも多い所)
   48時間降水量
    薩摩地方       250から350ミリ
    大隅地方       250から350ミリ
    種子島・屋久島地方  200から300ミリ
 
 <防災事項>
  警戒事項:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  桜島では、土石流に注意してください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の府県気象情報は、7日23時30分頃に発表する予定です。