大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報　第１５号
令和２年　７月　８日０５時３０分　岐阜地方気象台発表

　岐阜県は、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があり、７日夜からの雨で土砂災害や洪水の危険度が当初の予想を大幅に上回って急激に高まっています。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

　［気象概況］
　　梅雨前線が九州を通って東北地方にのびています。前線は９日にかけて停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み続ける見込みです。また、８日は上空に寒気を伴った気圧の谷が接近するため、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発になるでしょう。
　　岐阜県では、８日夕方にかけて雷を伴い激しい雨が降り、８日昼前にかけては局地的に非常に激しい雨が降って、災害の危険度が更に高まるおそれがあります。９日も雷を伴い激しい雨が降り、災害の危険度の高い状態が続くでしょう。
　
　　飛騨地方を中心に土砂災害や洪水の危険度が当初の予想を大幅に上回って急激に高まっています。大雨に厳重に警戒してください。また、地元市町村からすでに発令されている避難勧告等に直ちに従ってください。
　
　［雨の実況］
　　降り始め（３日１３時００分）から８日５時００分までの降水量（アメダスによる速報値）
　　　　　下呂市萩原　６９０．０ミリ
　　　　　高山市船山　５９５．５ミリ
　　　　　本巣市樽見　４４０．５ミリ
　　　　　　関市板取　４３４．０ミリ
　　　郡上市ひるがの　４３３．５ミリ
　
　［雨の予想］
　８日から９日にかけて予想される１時間降水量は、いずれも多い所で、
　　美濃地方　５０ミリ
　　飛騨地方　５０ミリ
　８日６時から９日６時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　美濃地方　２００ミリ
　　飛騨地方　２００ミリ
　８日６時から１０日６時までに予想される４８時間降水量は、いずれも多
　い所で、
　　美濃地方　２００から３００ミリ
　　飛騨地方　２００から３００ミリ
　
　［防災事項］
　　土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
　
　［補足事項］
　　今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、１０分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
　　次の「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」は、８日１２時頃に発表する予定です。