大雨と落雷及び突風に関する大分県気象情報 第11号
令和2年 7月 7日16時35分 大分地方気象台発表

 大分県では、8日朝にかけて土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

  九州北部地方では、これまでの記録的な大雨により、降り始めからの降水量が7月の月降水量の平年値を超え、多い所では600ミリを超えている所があります。
  梅雨前線が対馬海峡付近にあって、8日夜にかけて九州北部地方を南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となっており前線活動の活発な状態が続く見込みです。
  16時の気象レーダー観測では、天草付近から五島の西海上にかけて発達した雨雲があり東へ進んでいます。
  このため、大分県では、8日明け方にかけて局地的に雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降る見込みです。これまでの大雨で地盤が緩んでおり河川も増水しているため、今後少しの雨でも土砂災害や河川の氾濫の発生するおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(5日12時00分)から7日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   日田市椿ヶ鼻 659.5ミリ
       玖珠 370.0ミリ ◎
   日田市三本松 336.0ミリ ◎
   中津市耶馬渓 328.5ミリ
    中津市中津 312.0ミリ
       杵築 297.5ミリ ◎
   由布市湯布院 289.5ミリ
     豊後高田 279.0ミリ ◎
    宇佐市院内 259.0ミリ
    国東市武蔵 249.5ミリ ◎
 
 ◎のアメダス地点は降り始めからの降水量が7月の月降水量の平年値を超えています。
 
 <雨の予想>
 7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  中部 40ミリ
  北部 50ミリ
  西部 60ミリ
  南部 40ミリ
 
 7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  中部 150ミリ
  北部 180ミリ
  西部 200ミリ
  南部 150ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害及び河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。
  落雷や竜巻などの激しい突風にも注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、8日06時頃に発表する予定です。