大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報　第２３号
令和２年　７月　８日０５時０７分　鹿児島地方気象台発表

　九州南部では、９日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

　　梅雨前線は、８日は九州南部付近に停滞し、９日は九州北部地方へ北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州南部では大気の状態が非常に不安定となっています。
　　このため、九州南部では、９日にかけて局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高くなっており、９日にかけて高い状態が続く見込みです。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがあります。
　
　＜雨の実況＞
　降りはじめからの総降水量が、９００ミリを超えて７月の月降水量平年値の２倍以上となっている所があります。
　７月２日１９時から８日０５時までの総降水量（アメダス速報値）
　　※は欠測値を含む
　鹿児島県（奄美地方を除く）
　　鹿屋市寿　　　　　９７１．５ミリ
　　鹿屋市吉ケ別府　　８６５．０ミリ　※
　７月３日００時から８日０５時までの総降水量（アメダス速報値）
　宮崎県
　　日南市深瀬　　　　８２９．０ミリ
　　えびの市えびの　　８２５．５ミリ
　
　＜雨の予想＞
　８日０６時から９日０６時までの予想降水量（いずれも多い所）
　　１時間降水量
　　　鹿児島県（奄美地方を除く）　　５０ミリ
　　　宮崎県　　　　　　　　　　　　３０ミリ
　　２４時間降水量
　　　鹿児島県（奄美地方を除く）　２００ミリ
　　　宮崎県　　　　　　　　　　　１００ミリ
　８日０６時から１０日０６時までの予想降水量（いずれも多い所）
　　４８時間降水量
　　　鹿児島県（奄美地方を除く）　２００から４００ミリ
　
　＜防災事項＞
　　厳重警戒：土砂災害
　　注意事項：低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風
　　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
　
　　今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
　
　　次の地方気象情報は８日１１時頃に発表する予定です。