大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第19号
令和2年 7月 7日11時45分 福岡管区気象台発表

 福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部の大雨特別警報を警報に切り替えました。筑後川では氾濫が発生している所があるため、洪水への一層の厳重な警戒が必要です。土砂災害にも厳重に警戒してください。

  福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部に発表していた大雨特別警報をすべて警報に切り替えました。
 
  梅雨前線が対馬海峡付近に停滞しています。前線は、8日夜にかけて九州北部地方を南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くため、8日朝まで非常に激しい雨が断続的に降り大雨が長く続くおそれがあります。
  これまでの記録的な大雨により、筑後川では氾濫が発生している所があるため、洪水への一層の厳重な警戒が必要です。また、福岡県大牟田、熊本県あさぎり町上では降り始めからの降水量が500ミリを超え、7月の月降水量の平年値を超えています。
  地盤が非常に緩んでおり、今後少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。引き続き土砂災害に厳重に警戒してください。
 
 <雨の実況>
  降り始めから7日11時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県(5日17時)   周南市和田 239.5ミリ
  福岡県(5日14時)     大牟田 507.5ミリ
  佐賀県(5日16時)      鳥栖 389.5ミリ
  大分県(5日12時)  日田市椿ヶ鼻 626.5ミリ
  長崎県(5日14時)  長崎市長浦岳 463.0ミリ
  熊本県(3日00時)  あさぎり町上 720.0ミリ ※
  ※あさぎり町上は機器障害による欠測値を含みます。
  括弧内は各県の降り始め日時です。
  
 <雨の予想>
 7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50ミリ
  福岡県 60ミリ
  佐賀県 60ミリ
  長崎県 60ミリ
  大分県 80ミリ
  熊本県 70ミリ
 
 7日12時から8日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 150ミリ
  福岡県 200ミリ
  佐賀県 200ミリ
  長崎県 200ミリ
  大分県 250ミリ
  熊本県 250ミリ
 
 7日12時から9日12時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  大分県 250から350ミリ
  熊本県 250から350ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。また落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
 
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、7日16時頃に発表する予定です。