大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第13号
令和2年 7月 7日05時10分 気象庁予報部発表
福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発表しています。7日昼前まで土砂災害に最大級の警戒をしてください。また、西日本から東北地方にかけての広い範囲で、8日にかけて非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
[気圧配置など]
梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通り東北地方にのびています。
前線は、9日頃にかけて西日本から東北地方に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くでしょう。
[防災事項]
九州北部地方では局地的に雷を伴って猛烈な雨が降り、土砂災害の危険度が極めて高い状態が続いています。福岡県、佐賀県、長崎県には大雨特別警報を発表しており、何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。また、3日からの大雨により、西日本や東日本では地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。
西日本から東北地方の広い範囲で、8日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
8日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州北部地方 250ミリ
四国地方、中国地方、東海地方 200ミリ
九州南部、関東甲信地方 180ミリ
近畿地方、北陸地方 150ミリ
東北地方 100ミリ
9日6時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 300から400ミリ
九州北部地方 250から350ミリ
九州南部、四国地方、中国地方、近畿地方、関東甲信地方
200から300ミリ
北陸地方 150から250ミリ
東北地方 100から200ミリ
の見込みです。
福岡県、佐賀県、長崎県では、土砂災害に最大級の警戒をしてください。 また、西日本から東北地方の広い範囲で、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項等]
地元気象台の発表する特別警報、警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は7日17時頃に発表する予定です。