大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第12号
令和2年 7月 6日17時35分 気象庁予報部発表

 福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発表しています。7日明け方にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。また、西日本から東北地方にかけての広い範囲で、7日にかけて非常に激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。

 [気圧配置など]
  梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通り東北地方にのびています。
  前線は、8日頃にかけて西日本から東北地方に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くでしょう。
 
 [防災事項]
  福岡県、佐賀県、長崎県では、雷を伴った猛烈な雨が降っており、大雨特別警報を発表している地域があります。これまでに経験したことないような大雨となっているところがあり、何らかの災害が既に発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。
  また、3日からの大雨により、西日本や東日本では地盤の緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害や浸水害、洪水の危険度が非常に高まっている所があります。
  西日本から東北地方の広い範囲で、7日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。特に、九州北部地方では、対流雲が組織化し局地的に猛烈な雨の降るおそれもあります。地盤の緩んでいる所や増水している河川では、厳重な警戒が必要です。梅雨前線は8日頃にかけて本州付近に停滞するため、九州北部地方を中心に大雨が続くおそれがあります。
 
  7日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州北部地方           300ミリ
   東海地方             250ミリ
   九州南部、中国地方        200ミリ
   近畿地方、北陸地方、関東甲信地方 180ミリ
   四国地方             150ミリ
   東北地方             100ミリ
  8日18時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方           350から450ミリ
   九州北部地方         300から400ミリ
   九州南部、関東甲信地方    250から350ミリ
   四国地方、中国地方、近畿地方 200から300ミリ
   北陸地方           150から250ミリ
   東北地方           100から150ミリ
 の見込みです。
  
  福岡県、佐賀県、長崎県では、命を守るために最善を尽くさなければならない状況ですので、最大級の警戒をしてください。また、西日本から東北地方の広い範囲で、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項等]
  地元気象台の発表する特別警報や警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は7日5時頃に発表する予定です。