大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第33号
令和2年 7月 6日16時10分 鹿児島地方気象台発表

 大隅地方では、土砂災害の危険度が極めて高くなっている所がありますので、引き続き土砂災害に厳重に警戒してください。薩摩地方では、7日にかけて土砂災害に警戒してください。

  梅雨前線は、7日にかけて対馬海峡付近に停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
  薩摩、大隅地方では、2日の降り始めからの総降水量が800ミリを越えるなど、7月の月降水量の平年値を大きく上回っている所があります。また、アメダスでは鹿屋市寿で6日06時24分までの1時間に109.5ミリ、志布志で6日09時44分までの1時間に88.0ミリの観測史上1位となる猛烈な雨(いずれもアメダス速報値)を観測するなど、記録的な大雨となりました。
  薩摩、大隅地方では、現在雨は小康状態となっていますが、7日朝から再び局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降るため、土砂災害の危険度が極めて高い状態が7日にかけても続く見込みです。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
 7月2日19時から6日16時までの総降水量(アメダス速報値)
  ※は欠測値を含む
  鹿屋市寿       874.5ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    784.5ミリ ※
  さつま町紫尾山    708.5ミリ
  伊佐市大口      654.0ミリ
  曽於市大隅      602.5ミリ
 
 <雨の予想>
 6日18時から7日18時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   薩摩地方   50ミリ
   大隅地方   30ミリ
  24時間降水量
   薩摩地方  200ミリ
   大隅地方  150ミリ
 
 6日18時から8日18時までの予想降水量(いずれも多い所)
  48時間降水量
   薩摩地方  250から350ミリ
   大隅地方  200から300ミリ
 
 <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  注意事項:低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  桜島では、土石流に注意してください。
 
  今後発表する、警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の府県気象情報は、6日23時00分頃に発表する予定です。