大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第32号
令和2年 7月 6日11時28分 鹿児島地方気象台発表

 薩摩、大隅地方では、これまでの記録的な大雨で土砂災害、浸水害、洪水の危険度が極めて高くなっている所があります。引き続き土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

  梅雨前線が九州北部地方にあり、6日夜から7日にかけて対馬海峡付近に停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
  6日11時00分の気象レーダーでは、薩摩、大隅地方には局地的に発達した雨雲がかかっています。
  アメダスでは鹿屋市寿で6日06時24分までの1時間に109.5ミリ(アメダス速報値)の観測史上1位となる猛烈な雨を観測しました。
  薩摩、大隅地方では、2日の降り始めからの総降水量が800ミリを越えるなど、7月の月降水量の平年値を大きく上回る大雨となっている所があります。
  これまでの記録的な大雨に加えて、7日にかけて降る局地的に非常に激しい雨や激しい雨により土砂災害の危険度が極めて高い状態が続く見込みです。浸水害、洪水の危険度も、極めて高い状態が6日昼過ぎまで続く所があるでしょう。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
 7月2日19時から6日11時までの総降水量(アメダス速報値)
  ※は欠測値を含む
  鹿屋市寿       847.5ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    748.0ミリ ※
  さつま町紫尾山    707.5ミリ
  伊佐市大口      617.0ミリ
  曽於市大隅      571.5ミリ
 
 <雨の予想>
 6日12時から7日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   薩摩地方   50ミリ
   大隅地方   50ミリ
  24時間降水量
   薩摩地方  150ミリ
   大隅地方  150ミリ
 
 6日12時から8日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
  48時間降水量
   薩摩地方  200から300ミリ
   大隅地方  200から300ミリ
 
 <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  桜島では、土石流に注意してください。
 
  今後発表する、警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の府県気象情報は、6日16時30分頃に発表する予定です。