大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報 第11号
令和2年 7月 7日05時11分 名古屋地方気象台発表

 愛知県では、8日かけて雷を伴い激しい雨や局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。降り始めからの降水量が350ミリを超え、地盤の緩んでいる所があります。8日にかけて土砂災害に警戒してください。また、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が東シナ海から対馬海峡を通り東北地方にのびており、前線は9日頃にかけて西日本から東北地方に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続くでしょう。
  愛知県では、8日にかけて雷を伴い激しい雨や局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。東三河北部では、降り始めからの降水量が350ミリを超えている所があります。また、総雨量が7月の降水量の平年値を超えている所もあり、今後の雨の降り方によっては、7月の降水量の平年値を超える所が広がる可能性があります。
  梅雨前線は9日にかけて本州付近に停滞するため、前線の活動の程度によっては9日も大雨となるおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(3日12時00分)から7日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
       豊根村茶臼山 363.0ミリ
        新城市富沢 274.0ミリ
   新城市作手高里木戸口 264.0ミリ
       豊田市阿蔵町 223.0ミリ
       田原市高松町 200.0ミリ
 
 [雨の予想]
 7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 40ミリ
  東部 50ミリ
 7日6時から8日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 100ミリ
  東部 120ミリ
 7日6時から9日6時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 150から250ミリ
  東部 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所があります。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報」は、7日17時頃に発表する予定です。