大雨と落雷及び突風に関する熊本県気象情報 第20号
令和2年 7月 7日05時46分 熊本地方気象台発表

 熊本県では、8日昼前にかけて土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

  梅雨前線が対馬海峡付近に停滞しています。前線は、8日夜にかけて九州南部付近まで南下する見込みです。
  前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態となっています。
  このため、熊本県では、8日朝にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が断続的に降り、大雨が長く続くおそれがあります。8日にかけて、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続くため、厳重な警戒が必要です。
  特に、天草・芦北地方、球磨地方、宇城八代では、これまでの記録的な大雨で、地盤が非常に緩んでいる所や、球磨川では4日から5日にかけて氾濫したため、8日昼前にかけて土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  また、局地的に落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(3日0時00分)から7日05時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  あさぎり町上    699.5ミリ ※
  水俣        685.5ミリ
  人吉        618.0ミリ
  天草市牛深     605.0ミリ
  芦北町田浦     565.0ミリ 
 ※あさぎり町上では4日10時10分から5日16時40分まで、障害のため欠測となっています。
  現在、熊本県内のアメダス地点(湯前町湯前横谷、球磨村一勝地、山江、
 五木、多良木町祓川)では障害のため欠測となっています。
 
 <雨の予想>
  7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
   熊本地方    70ミリ
   阿蘇地方    70ミリ
   天草・芦北地方 70ミリ
   球磨地方    50ミリ
 
  7日6時から8日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
   熊本地方    250ミリ
   阿蘇地方    250ミリ
   天草・芦北地方 200ミリ
   球磨地方    180ミリ
 
  9日6時までの48時間に予想される降水量は、多い所で250から350ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  平成28年(2016年)熊本地震の影響を考慮し、一部市町村では洪水の警報・注意報について通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。
 
  次の情報は、7日11時30分頃に発表する予定です。