大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第16号
令和2年 7月 6日11時14分 鹿児島地方気象台発表
九州南部では、7日にかけて土砂災害に、6日昼過ぎにかけて低い土地の浸水、6日夕方にかけて河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
九州北部地方にある梅雨前線は6日夜にかけて対馬海峡付近まで北上し、7日にかけて停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、九州南部では大気の状態が非常に不安定となっています。
このため、九州南部では6日昼過ぎにかけて局地的に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、7日は再び局地的に非常に激しい雨が降る見込みです。これまでの記録的な大雨により、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度が極めて高い状態となる見込みです。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
<雨の実況>
降りはじめからの総降水量は800ミリを超え、7月の月降水量の平年値を大きく上回る大雨となっている所があります。
7月2日19時から6日11時までの総降水量(アメダス速報値)
※は欠測値を含む
鹿児島県(奄美地方を除く)
鹿屋市寿 847.5ミリ
鹿屋市吉ケ別府 748.0ミリ ※
さつま町紫尾山 707.5ミリ
7月3日00時から6日11時までの総降水量(アメダス速報値)
宮崎県
えびの市えびの 707.5ミリ
日南市深瀬 673.0ミリ
えびの市加久藤 617.5ミリ
<雨の予想>
6日12時から7日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
1時間降水量
鹿児島県(奄美地方を除く) 50ミリ
宮崎県 50ミリ
24時間降水量
鹿児島県(奄美地方を除く) 150ミリ
宮崎県 120ミリ
6日12時から8日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
48時間降水量
鹿児島県(奄美地方を除く) 200から300ミリ
宮崎県 200から300ミリ
<防災事項>
厳重警戒:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
次の地方気象情報は6日16時頃に発表する予定です。