大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第18号
令和2年 7月 7日05時20分 福岡管区気象台発表

 福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。7日昼前まで土砂災害に最大級の警戒をしてください。

  九州北部地方では、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降っており、土砂災害の危険度が極めて高い状態が続いています。福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部に大雨特別警報を発表中です。
  梅雨前線が対馬海峡付近に停滞しています。前線は、8日夜にかけて九州南部付近まで南下する見込みです。
  前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態となっています。05時の気象レーダー観測では、九州北部付近から九州西海上にかけて発達した雨雲が連なっています。
  このため、九州北部地方では、8日朝にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が断続的に降り、大雨が長く続くおそれがあります。
  また、九州北部地方では、8日にかけて土砂災害や浸水害、洪水の危険度が高い状態が続く見込みです。落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
  降り始めから7日05時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県(5日17時)   周南市和田 219.5ミリ
  福岡県(5日14時)     大牟田 492.5ミリ
  佐賀県(5日16時)    佐賀空港 347.0ミリ
  大分県(5日12時)  日田市椿ヶ鼻 519.5ミリ
  長崎県(5日14時)  長崎市長浦岳 434.0ミリ
  熊本県(3日00時)  あさぎり町上 699.5ミリ ※
  ※あさぎり町上は機器障害による欠測値を含みます。
  括弧内は各県の降り始めの日時です。
  
 <雨の予想>
 7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50ミリ
  福岡県 60ミリ
  佐賀県 60ミリ
  長崎県 60ミリ
  大分県 70ミリ
  熊本県 70ミリ
 
 7日6時から8日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 150ミリ
  福岡県 200ミリ
  佐賀県 200ミリ
  長崎県 200ミリ
  大分県 250ミリ
  熊本県 250ミリ
 
 7日6時から9日6時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  大分県 250から350ミリ
  熊本県 250から350ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害に最大級の警戒をし、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。また落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、7日11時頃に発表する予定です。
 
 <お知らせ>
  第18号より、「降り始めからの降水量」の集計期間を、各県別に変更します。