大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第16号
令和2年 7月 6日16時45分 福岡管区気象台発表

 福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部では、これまで経験したことのない大雨となっている所があります。7日明け方にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

 福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部に大雨特別警報を発表しました。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。
 
  梅雨前線が対馬海峡付近にあって、7日にかけて停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
  このため、九州北部地方では雷を伴い猛烈な雨が降っている所があり、7日昼前にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨が続くおそれがあります。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(3日0時00分)から6日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  福岡県  添田町英彦山 290.0ミリ
  佐賀県  佐賀空港   255.5ミリ
  大分県  日田市椿ヶ鼻 276.0ミリ
  長崎県  長崎市長浦岳 333.5ミリ
  熊本県  あさぎり町上 683.5ミリ
 
 <雨の予想>
 6日から7日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50ミリ
  福岡県 70ミリ
  佐賀県 70ミリ
  長崎県 70ミリ
  大分県 70ミリ
  熊本県 70ミリ
 
 6日18時から7日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 180ミリ
  福岡県 300ミリ
  佐賀県 300ミリ
  長崎県 300ミリ
  大分県 250ミリ
  熊本県 250ミリ
 
 8日18時までの48時間に予想される降水量いずれも多い所で、
  山口県 180から250ミリ
  福岡県 300から400ミリ
  佐賀県 300から400ミリ
  長崎県 300から400ミリ
  大分県 250から350ミリ
  熊本県 250から350ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に最大級の警戒をしてください。落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、6日23時頃に発表する予定です。