大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第9号
令和2年 7月 5日16時55分 気象庁予報部発表

 3日からの大雨により熊本県では氾濫している河川があり、西日本や東日本では地盤の緩んでいる所があります。西日本や東日本では7日にかけて非常に激しい雨が降るおそれもあるため、河川の増水や氾濫、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。

 [気圧配置など]
  梅雨前線が西日本から東日本に停滞しており、東日本太平洋側では、激しい雨の降っている所があります。
  6日には太平洋高気圧が強まるため、前線は7日にかけて日本海から東北地方まで北上し、その後南下して8日頃にかけて本州付近に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
 
 [防災事項]
  3日からの大雨により熊本県では氾濫している河川があり、西日本や東日本では地盤の緩んでいる所があります。
  西日本から東日本では7日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。特に増水や氾濫している河川、地盤の緩んでいる所では厳重な警戒が必要です。
  梅雨前線は8日頃にかけて本州付近に停滞するため、大雨が続くおそれがあります。
 
  6日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   四国地方        300ミリ
   九州南部、九州北部地方 250ミリ
   東海地方、関東甲信地方 200ミリ
   近畿地方        180ミリ
   北陸地方        100ミリ
   中国地方         80ミリ
  7日18時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州北部地方、四国地方、東海地方
             300から400ミリ
   九州南部      250から350ミリ
   近畿地方、関東甲信地方
             200から300ミリ
   北陸地方      150から250ミリ
   中国地方      100から200ミリ
 の見込みです。
  
  河川の増水や氾濫、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。
  また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項等]
  地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は6日5時頃に発表する予定です。