大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第29号
令和2年 7月 6日05時20分 鹿児島地方気象台発表(訂正)

 薩摩、大隅地方では7日にかけて土砂災害に、薩摩地方では6日朝にかけて河川の増水や氾濫に、厳重に警戒してください。

  九州北部地方にある梅雨前線は、7日にかけて停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の状態が非常に不安定となっています。
  解析雨量では、6日05時00分までの1時間に、垂水市付近で約100ミリの猛烈な雨となっています。また、万之瀬川では、氾濫危険水位を超えています。
  このため、薩摩、大隅地方では、7日夕方にかけて局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降る見込みです。これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでおり、今後予想される大雨により土砂災害の危険度が非常に高い状態が続く見込みです。
  また、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、7日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
 7月2日19時から6日05時までの総降水量(アメダス速報値)
  さつま町紫尾山    664.0ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    575.5ミリ
  鹿屋市寿       544.0ミリ
  伊佐市大口      538.0ミリ
  指宿         509.0ミリ
  阿久根        501.0ミリ
 
 <雨の予想>
 6日06時から7日06時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   薩摩、大隅地方    60ミリ
   種子島・屋久島地方  20ミリ
  24時間降水量
   薩摩、大隅地方   180ミリ
   種子島・屋久島地方 120ミリ
 
 6日06時から8日06時までの予想降水量(いずれも多い所)
  48時間降水量
   薩摩、大隅地方   200から300ミリ
   種子島・屋久島地方 150から200ミリ
 
  <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害、河川の増水や氾濫
  警戒事項:低い土地の浸水
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風 
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  桜島では、土石流に注意してください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の府県気象情報は、6日11時30分頃に発表する予定です。
 
 訂正箇所:見出しと防災事項で「河川の増水や氾濫」を厳重警戒に訂正し、本文に万之瀬川の水位状況を記載しました。