大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第26号
令和2年 7月 5日23時32分 鹿児島地方気象台発表

 甑島では、50年に一度の大雨になっている所があります。薩摩地方では6日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、大隅、種子島・屋久島地方では、土砂災害に警戒してください。また、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

  九州にある梅雨前線は、6日にかけてゆっくり北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の状態が非常に不安定となっています。
  解析雨量では、5日22時30分までの1時間に、薩摩川内市甑島付近で約80ミリの猛烈な雨となっています。
  このため、薩摩、大隅地方では、6日昼前にかけて局地的に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、種子島・屋久島地方では、6日夕方にかけて激しい雨が降る見込みです。
  これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでおり、今後予想される大雨により土砂災害の危険度が更に高まるおそれがあります。
  また、6日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
 7月2日19時から5日23時までの総降水量(アメダス速報値)
  さつま町紫尾山    514.0ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    473.0ミリ
  鹿屋市寿       433.0ミリ
  伊佐市大口      431.5ミリ
  指宿         429.0ミリ
 
 <雨の予想>
 6日00時から7日00時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   薩摩地方       80ミリ
   大隅地方       70ミリ
   種子島・屋久島地方  30ミリ
  24時間降水量
   薩摩地方      250ミリ
   大隅地方      200ミリ
   種子島・屋久島地方 100ミリ
 
 6日00時から8日00時までの予想降水量(いずれも多い所)
  48時間降水量
   薩摩地方      300から400ミリ
   大隅地方      250から350ミリ
   種子島・屋久島地方 150から250ミリ
 
  <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  警戒事項:低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風 
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  桜島では、土石流に注意してください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の府県気象情報は、6日05時30分頃に発表する予定です。