大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第14号
令和2年 7月 5日23時06分 鹿児島地方気象台発表

 甑島では、50年に一度の大雨になっている所があります。九州南部では、6日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

  九州にある梅雨前線は、6日にかけてゆっくり北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、九州南部では大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、九州南部では6日昼前にかけて局地的に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、その後も局地的に激しい雨が降る見込みです。これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでいる所があるため、土砂災害の危険度が高くなっている所があります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
 7月2日19時から5日23時までの総降水量(アメダス速報値)
 鹿児島県(奄美地方を除く)
  さつま町紫尾山  514.0ミリ
  鹿屋市吉ケ別府  473.0ミリ
  鹿屋市寿     433.0ミリ
 
 7月3日00時から5日23時までの総降水量(アメダス速報値)
  ※は欠測値を含む
 宮崎県
  えびの市えびの  549.5ミリ
  西米良      453.5ミリ ※
  日南市深瀬    426.0ミリ
 
 <雨の予想>
 6日00時から7日00時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く)  80ミリ
   宮崎県            60ミリ
  24時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く) 250ミリ
   宮崎県           200ミリ
 6日00時から8日00時までの48時間に予想される降水量(いずれも多い所)
  48時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く) 300から400ミリ
   宮崎県           250から350ミリ
 
 <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  警戒事項:低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の地方気象情報は6日05時頃に発表する予定です。