大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第9号
令和2年 7月 4日12時14分 鹿児島地方気象台発表

 九州南部では、4日夕方にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、4日昼過ぎまで河川の増水や氾濫に警戒してください。

  梅雨前線は5日にかけて九州付近に停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州南部では大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、九州南部では5日にかけて非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。これまでの大雨により地盤が緩んでいる所があり、今後の雨で土砂災害の危険度がさらに高まるおそれがあります。また、5日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 
 <雨の実況>
  九州南部では、降り始めから総降水量が300ミリを超える大雨となっている所があります。
 7月2日19時から3日12時までの総降水量(アメダス速報値)
 鹿児島県(奄美地方を除く)
  鹿屋市寿       349.5ミリ
  鹿屋市吉ケ別府    346.5ミリ
  出水         329.0ミリ
 
 7月3日00時から3日12時までの総降水量(アメダス速報値)
 ※は欠測値を含む
 宮崎県
  西米良      402.0ミリ ※
  えびの市えびの  399.5ミリ
  日南市深瀬    353.5ミリ
 
 <雨の予想>
 4日12時から5日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
  1時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く)  50ミリ
   宮崎県            30ミリ
  24時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く) 150ミリ
   宮崎県            80ミリ
 5日12時から6日12時までの予想降水量(いずれも多い所)
  24時間降水量
   鹿児島県(奄美地方を除く) 100から150ミリ
   宮崎県           100から150ミリ
 
 <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  警戒事項:河川の増水や氾濫
  注意事項:低い土地の浸水、落雷や竜巻などの激しい突風
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全
 確保に努めてください。
   
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してくださ
 い。また、土砂災害や浸水害及び洪水の危険度に関しては、「気象庁ホーム
 ページ」などを確認してください。
 
  次の地方気象情報は4日16時頃に発表する予定です。