大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報 第4号
令和2年 7月 4日15時54分 名古屋地方気象台発表
東海地方では、5日明け方にかけて土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。梅雨前線は6日にかけて停滞するため、土砂災害などの危険度は6日にかけて高まるおそれがあります。
[気象概況]
活動が活発な梅雨前線が本州付近にあり、この前線は6日にかけて西日本から東日本に停滞し、東海地方では大気の状態が非常に不安定な状態が続く見込みです。
このため、東海地方では一時的に小康状態となる時間もありますが、6日にかけて断続的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる見込みです。発達した積乱雲が停滞した場合には、非常に激しい雨が降り、土砂災害などの危険度が急激に高まるおそれがあります。
東海地方では、南から南西の斜面を中心に降水量が多くなっており、地盤の緩んでいる所があります。特に静岡県では、降り始めからの降水量が200ミリを超えている所があります。
[雨の実況]
降り始め(3日11時00分)から4日15時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
岐阜県
揖斐川 138.0ミリ
本巣市樽見 109.5ミリ
関ケ原 107.0ミリ
愛知県
豊根村茶臼山 125.0ミリ
新城市作手高里木戸口 90.5ミリ
新城市富沢 85.0ミリ
三重県
御浜 155.0ミリ
熊野新鹿 139.5ミリ
尾鷲 103.0ミリ
静岡県
伊豆市天城山 203.0ミリ
静岡市井川 164.5ミリ
藤枝市高根山 158.0ミリ
[雨の予想]
4日から5日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
愛知県 30ミリ
岐阜県 20ミリ
三重県 25ミリ
静岡県 40ミリ
4日18時から5日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
愛知県 80ミリ
岐阜県 60ミリ
三重県 80ミリ
静岡県 150ミリ
4日18時から6日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
愛知県 100から150ミリ
岐阜県 100から150ミリ
三重県 100から150ミリ
静岡県 200から300ミリ
[防災事項]
土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
[補足事項]
今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報」は、5日5時頃に発表する予定です。