水は「分子」というとても小さなつぶが集まってできています。そしてこの分子は熱によって運動しています。
分子同士はゆるやかに手をつないでいるので、急に飛び出したりはしませんが、水面に近いところでは、一部の分子が少しずつ外へと出ていきます。
これが「蒸発」です。冷たい水より、暖かいお湯の方が蒸発が早いのも、熱が多い分はげしく運動しているからです。
また空気がかわいていると、分子の入りこめるすき間も多くなるため、蒸発は早くなります。
なお、非常に温度が低いとき、例えば0度以下のときでも「熱」を持っているので(※)、やはり水の分子は空気中に飛び出します。
しかし、このような場合は水は氷になります。氷は水よりは分子同士の手の結び方も固いのですが、それでも一部の分子は飛び出します。
これは「昇華(しょうか)」と呼ばれます。
※熱 い=「大きな熱を持っている」。冷たい=「小さな熱を持っている」。 |