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しつもん なぜ日なたでは気温が測れないの?
かいとう 日なたでは、太陽の光がさんさんと降り注いでいます。日なたでかげをつくらずに測定すると、この光のせいで温度計そのものが空気の温度よりも熱くなってしまうため、正しい値が測定できなくなってしまうのです。
例えば、夏の晴れた日。日なたに停めてあった車の中がとても熱くなってしまって困った、なんてことがあると思います。
また、ムシメガネなどのレンズで光を集めると紙が黒くこげてしまうのも光によって温度が上がるからなのです。
このように光などによる熱の伝わり方を放射(ほうしゃ)と言います。
これに対して、空気は光が通りぬけてしまうので、放射ではほとんど暖まりません。
実は、まず太陽の放射で地面が暖まって、次に地面のそばの空気が暖まって、その空気が周りへ流れていくことで空気全体を暖めているのです。
このような熱の伝わり方を、対流(たいりゅう)と言います。
「気温」は「空気の温度」ですから、対流によって暖まった温度が本物の気温です。そのため、放射のえいきょうを受けないように、かげを作って測定するのが正しい方法です。
かげを作って測っても、日なたは日かげより地面があたたまっているので、気温も高くなるのです。もちろん気象台でも、直接光が当たらないような温度計を使って測定しています。
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