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低圧部は熱帯地方に多く見られます。
熱帯地方では一般的に広い地域で地上の気圧に大きな差がありません。これは、熱帯地方では、例えば気温の違いが小さいなど、大気の状態の場所による違いが小さいことによります。このため天気図を作成すると、熱帯地方にはっきりとした低気圧や高気圧を見ることは、台風の場合を除いてあまりありません。
しかし、はっきりとした低気圧がない場合でも、周囲に比べて気圧がやや低いところがあり、こうした部分を「低圧部」と呼んで低気圧と区別しています。「低圧部」は中心がはっきりしないため天気図で中心の位置を示すことはしていません。
「低圧部」からは、やがて熱帯低気圧や台風が生まれることもあるため、天気図を作成するとき、「低圧部」に注目することは重要になります。
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