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てんきをしる
天気予報、天気図、警報(けいほう)、注意報(ちゅういほう)
しつもん 天気予報を世界で最初に作った人はだれなの?
かいとう 「夕焼けがあれば明日は晴れ」「太陽にかさが現れれば雨が近い」などのように、昔から人々は、経験を元にして天気を予想してきました。
でも、気温や気圧など、数字で表されるデータを使い、論理的に天気を予測するようになったのは、19世紀になってからです。ドイツのブランデスという人が、1820年に、地図上に気圧の分布を表したもの、つまり現在の「天気図」にあたるものを天気予報の道具として使ったのが、初めての天気予報と言えると思います。
でも、この天気図は1783年のものだったため、現在のような予報からはほど遠いものだったと言えるでしょう。

現在の予報の中心となっている方法は、さまざまな気象のデータをコンピューターに計算させ、未来の大気の状態を予測し、その結果をもとに天気予報を行う方法で、「数値予報」と呼ばれている方法です。
数値予報のアイデアを最初に考えたのは、イギリスのリチャードソンという人でした。
彼は、ヨーロッパの6時間後の予報を、1か月以上かけて手で計算していましたが、計算上の問題などから、結果は6時間後の気圧が145hPa(ヘクトパスカル)も変化するという大失敗に終わりました。
リチャードソンは、6万4000人もの人を一度に集めて計算させて数値予報を行うという夢を持っていましたが、とうとう実現しませんでした。

現在はコンピュータの発達により、リチャードソンの夢が実現できる時代になっています。リチャードソンは、数値予報のアイデアを最初に考えた人物ということで、「数値予報の父」と呼ばれ、たたえられているのです。

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