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てんきをしる
雨、雪
しつもん 冬にはなぜ日本海側の地方で雪がたくさん降るのですか?
かいとう 冬になると、シベリアや中国大陸から、乾いた非常に冷たい北西の風が吹くようになります。この冷たい風が温かい日本海の上を渡ってくるうちに、雪を降らせる雲が発生します。
寒い冬に、冷えたおふろ場でおふろをわかすと、おふろから湯気(ゆげ)がたくさん立ち上ります。これは、お湯から蒸発した水蒸気が、周りの冷たい空気に冷やされて小さな水のつぶとなって空気中をただようためです。大陸からの乾いた非常に冷たい風により、暖かい日本海の上で雪雲が発生するのもこのお風呂の例と同じようなものです。
この北西の風に乗ってやってきた雪雲のために日本海側の地方では雪が降ります。特に、雪雲がぶつかる北海道や本州の高い山々や山沿いの地方では雪の降る量が多くなります。一方、太平洋側の地方では、雪を降らせた後の空気が山々を越えて吹き下りてくるので、雪はほとんど降らず晴れて空気が乾燥します。
なお、低気圧が本州の南海上を通過するときは、太平洋側でも雪になることがあります。
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