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雨、雪
しつもん 雨が降ったとき、雲はどうなっているの?
かいとう 雨が降ったときの雲の様子は複雑でいろいろあります。ここでは、「積雲(せきうん)」が1時間程度の命をもっていると仮定して説明します。
雲は小さな水のつぶが上昇流(じょうしょうりゅう:上に向かってふく風)により浮いているものです。また、上昇流により地表付近の水蒸気を多く含んだ空気を吸い込むため小さな水てきが新たに発生して水てきの密度が上がったり、雲が大きくなっていくことがあります。
この雲の中では、小さな水のつぶが増えたことと、上昇流などの風により小さな水のつぶ同士がぶつかったりくっついたりして、少しづつ水てきが大きくなっていくのです。ある程度大きくなった水のつぶは、上昇流では浮かんでいられなくなり、雨となって落下し始めます。落下中も、雲の中の小さな水てきと衝突し、大きくなりますので雲の下の方に行くほど、雨のつぶは大きくなります。
この雨が落下するときに周りの空気を下に引っ張るので、下降流(かこうりゅう:下に向かってふく風)が発生します。
この下降流により、雲の中へ上空の乾いた空気が入ってくるため小さな水てきが蒸発することになります。そうすると新たな水てきはできなくなり、小さな水てきがなくなれば、雲は消えてしまいます。
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