2020年の天候と台風のまとめ(速報)

報道発表日

令和2年12月22日

概要

  • 日本の年平均気温は1898年の統計開始以降で最も高い値となる見込みです。
  • 台風の発生数は23個で少なく、日本に上陸した台風はありませんでしたが、台風第10号や第14号の接近により被害が発生しました。
  • 世界の年平均気温は1891年の統計開始以降で最も高い値となる見込みです。

本文

    日本の天候について(別紙1-1、1-2参照)

  • ほぼ年を通して全国的に気温の高い状態が続きました。日本の年平均気温は1898年の統計開始以降で、最も高い値となる見込みです。
  • 2019/20年冬は記録的な暖冬・少雪となりました。
  • 7月は、東・西日本を中心に記録的な大雨(「令和2年7月豪雨」)や日照不足となりました。沖縄地方を除く各地方で梅雨明けが遅くなりました。
  • 8月は一転して全国的に晴れて気温が高く、特に東・西日本では記録的な高温となりました。
  • 日本の年平均気温偏差の経年変化

    図 日本の年平均気温偏差の経年変化(1898~2020年※)

      ※2020年は1~11月の期間から算出した値(速報値)を用いている。
       基準値は1981~2010年の30年平均値。

    台風について(別紙2参照)

  • 7月までの台風の発生数は2個で平年より少なかった一方で、8月以降の発生数は21個となり、平年より多くなりました。年を通した発生数は平年より少ない23個でした。
  • 日本に上陸した台風はありませんでしたが、台風第10号や第14号の接近に伴う暴風や大雨の影響で、九州や南西諸島、伊豆諸島などで被害が発生しました。
  • 台風進路予報の精度は年々の変動がありますが、長期的にみれば向上しており、5日先の予報の平均誤差は、予報を開始した2009年以降で最も小さくなりました。
  • 世界の天候について(別紙3-1、3-2参照)

  • 世界各地で異常高温が観測され、各国から月平均や季節平均気温の記録更新が頻繁に伝えられました。世界の年平均気温は、1891年の統計開始以降で、最も高い値となる見込みです。
  • アジア各国や東アフリカ中部での大雨、米国南部~中米のハリケーンなどにより、多数の死者を伴う災害が発生しました。

本資料は、日本の天候については2020年12月20日まで、台風については12月22日まで、日本と世界の平均気温、世界の天候については11月までの状況を速報としてまとめたものです。確定値に基づく情報は、2021年1月以降、気象庁HPにおいて順次公開します。

問い合わせ先

電話:03-6758-3900

  • 日本の年平均気温、世界の年平均気温について
  • 気象庁 大気海洋部 気候情報課 後藤(内線4542)
  • 日本の天候について
  • (各地の観測データや統計)気象庁 大気海洋部 観測整備計画課 村井(内線4277)
    (天候の要因)気象庁 大気海洋部 気候情報課異常気象情報センター 中三川(内線4547)
  • 台風について
  • 気象庁 大気海洋部 気象リスク対策課アジア太平洋気象防災センター 笠原(内線4241)
  • 世界の異常気象について
  • 気象庁 大気海洋部 気候情報課異常気象情報センター 石崎(内線4548)

資料全文

2020年の天候と台風のまとめ(確定)

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