平成29年9月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成29年10月10日
概要
平成29年9月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
9月8日に秋田県内陸南部でM5.2の地震があり、最大震度5強を観測しました。この地震により、住家一部損壊の被害がありました。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は18回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は79回でした。
- 全国の地震活動
桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
西之島では、火口から概ね1.5kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、硫黄山から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、9月23日頃から火山性地震が増加しており、火山性地震の振幅は次第に大きくなっていることから、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断し、10月5日(期間外)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
秋田駒ヶ岳では、14日に地震活動が一時的に活発化し、その後は低下していますが、当面は火山活動の状況に注意してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文
- 平成29年9月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 460KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 814KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 962KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 1.42MB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 586KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 699KB]
※別紙2(世界の主な地震活動)(1p目●世界の主な地震)表1を訂正しました。
・4番(8日のメキシコ、チアパス州沿岸の地震)、6番(20日のオークランド諸島付近の地震)、9番(23日のメキシコ、オアハカ州 の地震)の緯度、経度、深さを訂正しました。 (平成29年10月10日)
・表1の下の注釈の1つ目 誤:2017年10月2日現在 → 正:2017年10月10日現在 (平成29年10月10日)
※別紙2(世界の主な地震活動)(2p目9月8日 メキシコ、チアパス州沿岸の地震)震央分布図を訂正しました。
・2017年9月20日の地震のMw 誤:8.1 → 正:7.1(平成29年10月10日)
※別紙2(世界の主な地震活動)(3p目2017年9月20日のメキシコ中部の地震)震央分布図を訂正しました。
・2017年9月8日の地震の深さ 誤:70km → 正:57km(平成29年10月10日)
※別紙2(世界の主な地震活動)(3p目2017年9月20日のメキシコ中部の地震)下部注釈2行目を訂正しました。
・誤:米国地質調査所(USGS)による。→ 正:米国地質調査所(USGS)による(2017年10月5日現在)。(平成29年10月10日)
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。