6月の天候
報道発表日
平成29年7月3日
概要
2017年(平成29年)6月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 東日本で日照時間がかなり多く、東日本太平洋側で降水量がかなり少なかった
梅雨前線の影響を受けにくく、移動性高気圧に覆われやすかったため、東日本の日照時間はかなり多く、東日本太平洋側の降水量はかなり少なかった。 - 北日本で降水量がかなり多かった
北日本では、低気圧の影響で降水量がかなり多かった。 - 西日本で気温が低かった
西日本は冷涼な高気圧に覆われやすく、気温が低かった
本文
1 概況
梅雨前線は日本の南海上に停滞することが多かった。東・西日本では、上旬から中旬まで梅雨前線の影響を受けにくく、移動性高気圧に覆われやすかったため、平年に比べて曇りや雨の日が少なかった。このため、月間日照時間は東日本でかなり多く西日本で多くなり、月降水量は東日本太平洋側でかなり少なく東・西日本日本海側で少なかった。東・西日本では4月下旬から少雨の状態が続いたところがあり、取水制限が行われた河川があった。
低気圧の影響を受けやすかった北日本では、北海道を中心に平年に比べて曇りや雨の日が多く、月降水量はかなり多かった。また、西日本は冷涼な高気圧に覆われやすく、月平均気温が低かった。
沖縄・奄美では梅雨前線や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多く、月間日照時間が少なかったが、梅雨明け後は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多かった。
なお、梅雨前線の活動に伴い、中旬には九州南部から沖縄・奄美で、下旬には東日本太平洋側や西日本を中心に大雨となったところがあった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
西日本で低かった。北・東日本と沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
北日本でかなり多かった。小樽、倶知安、紋別(以上北海道)では6月の月降水量の多い方から1位の値を更新した。一方、東日本太平洋側でかなり少なく、東・西日本日本海側では少なかった。西日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並だった。
(3)日照時間
東日本でかなり多く、北日本太平洋側と西日本で多かった。諏訪(長野県)では6月の日照時間の多い方から1位の値を更新した。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美では少なかった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。