平成29年4月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成29年5月11日
概要
平成29年4月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
全国で震度5弱以上を観測した地震はありませんでした。
震度3以上を観測した地震の回数は21回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は75回でした。
- 全国の地震活動
桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
西之島では、20日に海上保安庁が実施した上空からの観測により、噴火が確認されたことから、同日に火口周辺警報(入山危険)及び火山現象に関する海上警報を発表しました。火口から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
草津白根山では、湯釜火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
御嶽山では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、長期的に熱異常域の拡大や噴気の量の増加が認められている中、25日から硫黄山付近が隆起する傾斜変動が継続しており、東京大学地震研究所が5月8日(期間外)に実施した現地調査により、硫黄山火口内で泥状の噴出物が確認されたことから、5月9日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文
- 平成29年4月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 477KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 836KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 652KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 1,168KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 587KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 705KB]
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。