キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

9月の天候

報道発表日

平成23年10月3日

概要

2011年(平成23年)9月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 2つの台風と前線の影響により降水量が多かった
    広い範囲で記録的な大雨となった2つの台風(第12号、第15号)や前線の影響により、北・東日本と西日本太平洋側では顕著に降水量が多かった。北日本日本海側の月降水量は、9月としては1946年以降最も多い値となった。
  • 中旬にかけて高温
    上旬は北日本で、中旬は東・西日本で顕著な高温となった。特に中旬は、東・西日本では気温がかなり高くなり、残暑が厳しかった。東日本では、中旬の平均気温が、9月中旬としては1961年以降最も高い値を更新した。
  • 東日本では月間日照時間がかなり多かった
    東日本では、中旬から下旬にかけて高気圧に覆われて晴れた日が多く、月合計でも日照時間がかなり多かった。

本文

1 概況
 月のはじめは、四国から中国地方をゆっくり北上した台風第12号や前線の影響により、北日本から西日本にかけて曇りや雨の日が続いた。台風の影響により、紀伊半島を中心に記録的な大雨となり、甚大な災害が発生した。沖縄・奄美では高気圧に覆われて概ね晴れた。
 その後は月の中頃にかけて、東日本以西は高気圧に覆われて晴れて気温が高くなり、東・西日本では厳しい残暑となった。東日本では、中旬の平均気温が、9月中旬としては1961年以降最も高い値を更新した(平年との差:+3.1℃)。北日本では、月の中頃にかけて前線や気圧の谷の影響により曇りや雨の日が多かったが、暖かく湿った空気の影響により気温が高かった。
 月の中頃から下旬はじめにかけては、日本海から南下した前線と南大東島の西海上に停滞した台風第15号の影響によって、沖縄・奄美と西日本で曇りや雨の日が多くなり、その後台風第15号は東海地方に上陸して関東甲信地方、東北地方を通過したため、西日本から北日本の広い範囲で記録的な大雨や暴風となった。
 月の終わりは、北日本から西日本にかけて移動性高気圧に覆われて晴れた日が多くなったが、寒気の影響により全国的に気温が平年を下回る日が多かった。沖縄・奄美では、前線や湿った空気の影響により曇りや雨の日が多かった。
 北日本日本海側の月降水量は、9月としては1946年以降最も多い値となった(平年比:203%)。また、中旬から下旬にかけて高気圧に覆われて晴れた日が多かった東日本では、月合計でも日照時間がかなり多かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、全国的に高く、北・東日本では平年を1℃以上上回った。
(2)降水量
 月降水量は、北日本、東日本日本海側、西日本太平洋側でかなり多く、これらの地域では平年の300%を上回ったところもあった。東日本太平洋側、西日本日本海側では多く、沖縄・奄美では少なかった。留萌(北海道)、日光(栃木県)、徳島、南大東島(沖縄県)など全国7地点で9月の降水量の最大値を更新した。
(3)日照時間
 月間日照時間は、東日本でかなり多く、西日本日本海側で多かった。西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並で、北日本では少なかった。苫小牧、広尾(以上、北海道)で9月の月間日照時間の最小値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

資料全文



過去の資料

Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ