11月の天候
報道発表日
平成19年12月3日
概要
2007年(平成19年)11月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 気温の変動が大きかった。
前半は高温、後半は低温と気温の変動が大きかったが、月平均気温は平年並だった。 - 上旬には北日本の一部で、下旬には沖縄で大雨。そのほかの地方では少雨。
上旬には低気圧の影響を受け北日本の一部で、下旬には台風第23号の影響を受け沖縄で大雨となった。これらの地方を除くと少雨で、東日本太平洋側と西日本で顕著だった。 - 月半ばには北・東日本の山沿いで大雪
月半ばには寒気が入り、北・東日本の山沿いでは11月としては記録的な大雪に見舞われ、20地点(アメダスを含む)で11月の積雪の最大値を更新した。 - 西日本では多照、沖縄・奄美は寡照
高気圧に覆われることの多かった西日本では日照時間が多かった一方、高気圧の南の縁にあたり、暖湿気や前線、台風の影響を受けた沖縄・奄美では日照時間が少なかった。
本文
1 概況
前半は高温、後半は低温と気温の変動が大きかった。前半は移動性高気圧に覆われ、晴れて気温も高かった。11から12日にかけ、北日本で低気圧が発達、青森県や岩手県で記録的な大雨となった。月半ばになると、低気圧が日本の北東で発達することが多く。北日本を中心に冬型の気圧配置となり、全国的に寒気が入り、北日本では大雪に見舞われた。また、東日本の太平洋側や西日本では大陸からの冷たい高気圧に覆われ晴れたものの気温は低くなった。26日から27日にかけ、台風第23号がバシー海峡から台湾付近に進んだことに伴い、沖縄地方では大雨となった。ほぼ月を通して高気圧に覆われることの多かった東日本太平洋側や西日本では降水量は平年の40%未満と少なかった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、全国的に平年並だったが、気温の変動が大きかった。
(2)降水量
月降水量は、北日本太平洋側と沖縄・奄美で平年並だったほかは、全国的に少なく、東日本太平洋側と西日本日本海側ではかなり少なかった。北日本の一部では平年を大きく上回り、青森、むつ(青森県)で11月の月降水量の最大値を更新した。一方、東日本太平洋側と西日本では平年の40%未満となったところが多く、米子(鳥取県)、松江(島根県)、福岡、厳原(長崎県)、平戸(長崎県)では11月の月降水量の最小値を更新した。
(3)日照時間
月間日照時間は、北日本、東日本日本海側、および西日本で多かった。東日本太平洋側では平年並、沖縄・奄美ではかなり少なかった。
問い合わせ先
気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
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