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10月の天候

報道発表日

平成18年11月1日

概要

2006年(平成18年)10月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • ほぼ全国的に気温が高かった
    強い寒気の南下はなく、高気圧に覆われ晴れて暖かい日が多かったため、ほぼ全国的に気温が高かった。月平均気温は、西日本で1946年以降第2位、東日本では第3位の高い記録を更新した。
  • 北・東日本太平洋側を中心に記録的な大雨があった
    6日から8日にかけて低気圧が急速に発達しながら本州の太平洋沿岸を北上したため、北・東日本太平洋側を中心に記録的な大雨となった。また、22日から24日にかけては寒気を伴った低気圧が日本付近を通過し、関東地方では記録的な大雨となる所があった。
  • 西日本と南西諸島は記録的な少雨で日照時間は多かった
    西日本と南西諸島では、低気圧や前線の活動が不活発で、高気圧に覆われて晴れの日が多かったため、降水量はかなり少なく、日照時間は多かった。月降水量は、西日本太平洋側で1946年以降第3位、南西諸島では第2位の少ない記録を更新した。

本文

1 概況
 月を通じて強い寒気の南下はなく、高気圧に覆われ晴れて暖かい日が多かったため、ほぼ全国的に気温が高かった。月平均気温は、西日本で1946年以降第2位、東日本では第3位の高い記録を更新した。ただし、北日本では中旬以降に寒気の影響を受けやすくなり、北海道では下旬に気温が低くなった。
 台風第16号の接近に伴い、4日頃から本州の南岸に停滞した前線の活動が活発となった。また、6日から8日にかけては低気圧が急速に発達しながら本州の太平洋沿岸を北上したため、北・東日本太平洋側を中心に記録的な大雨となり、各地で大きな被害が発生した。22日から24日にかけては寒気を伴った低気圧が日本付近を通過し、関東地方では記録的な大雨となる所があった。
 一方、西日本と南西諸島では低気圧や前線の活動が不活発で、高気圧に覆われて晴れの日が多かったため、降水量はかなり少なく、日照時間は多かった。月降水量は、西日本太平洋側で1946年以降第3位、南西諸島では第2位の少ない記録を更新した。
 
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、北海道では平年並だったが、東北地方から南西諸島にかけては高かった。特に、東日本と西日本ではかなり高く、平年を1℃から2℃以上上回ったところが多かった。神戸(兵庫県)、高知、熊本など西日本の9地点で、10月の月平均気温の最高値を更新した。
(2)降水量
 月降水量は、北日本と東日本太平洋側で多かった。特に、北日本太平洋側ではかなり多く、東北地方の一部では平年の300%以上となった。
 一方、東日本日本海側では少なく、西日本と南西諸島ではかなり少なかった。特に、九州から南西諸島にかけての一部では平年の10%未満となり、大分、延岡(宮崎県)、屋久島(鹿児島県)、宮古島(沖縄県)など7地点で、10月の月降水量の最小値を更新した。
 
  (3)日照時間
 日照時間は、北日本太平洋側で平年並だったほかは全国的に多く、北日本日本海側と南西諸島ではかなり多かった。北見枝幸(北海道)、牛深(熊本県)、鹿児島、西表島(沖縄県)など9地点では、10月の月間日照時間の最大値を更新した。


問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3154

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