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4月の天候

報道発表日

平成18年5月1日

概要

2006年(平成18年)4月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本で顕著な低温、東・西日本も低温 北日本や東日本では周期的に強い寒気が入り、中旬以降は西日本にも寒気が南下した。また、日照時間がかなり少なかったことから気温は上がらず、月平均気温は、北日本ではかなり低く、東・西日本でも低くなった。
  • 北・東・西日本で日照時間がかなり少ない 上旬は短い周期で本州付近を低気圧が通過し、中旬以降は動きの遅い寒冷低気圧が相次いで日本海から本州を通過した。このため、月間日照時間は、北・西日本と東日本日本海側ではかなり少なくなり、北日本では、地域平均の統計を取り始めた1946年以降、4月としては最も少ない値を更新するとともに、北日本を中心に14地点で、4月としては観測史上最も少ない値を更新した。なお、北日本における日照時間のかなり少ない状態は、2月、3月に引続き、3か月連続となった。
  • 西日本および北日本太平洋側、東日本日本海側で多雨 相次いだ動きの遅い寒冷低気圧の影響で、西日本および北日本太平洋側、東日本日本海側では月降水量が多かった。特に西日本では、10~11日にかけて4月としては記録的な大雨となった。

本文

1 概況
 上旬は、短い周期で低気圧や前線が本州付近を通過した。低気圧の通過後は、北日本を中心に一時的に冬型の気圧配置となり気温が低く、北海道では雪の日も多かった。
 10日から12日にかけては、非常に動きの遅い低気圧と前線の影響で、九州北部、四国、紀伊半島にかけてと房総半島で、4月としては記録的な大雨となった所があった。この低気圧も含め、その後、動きの遅い寒冷低気圧が相次いで日本付近を通過したため、北・東・西日本では、気温が低く、日照時間の少ない日が多かった。また、寒気が通過する際大気の状態が不安定となり、関東を中心に落雷や降雹も観測された。月末には、再び短い周期で天気が変わるようになった。
 なお月を通じて、黄砂が広範囲でたびたび観測され、東京では6年ぶりの観測となった。また、今冬、積雪が多かった東日本日本海側の山間部では、3月下旬以降の低温の影響もあり、融雪が遅れた。
 
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、北日本、東日本、および西日本で低かった。特に、北日本ではかなり低く、平年を2℃以上、下回ったところがあった。南西諸島では平年並だった。  
(2)降水量
 月降水量は、北日本の太平洋側、東日本の日本海側、および西日本では多かったが、そのほかの地域は平年並だった。四国地方の一部などでは平年の200%以上となったところがあり、清水(高知県)では、4月の月降水量の最大値を更新した。
(3)日照時間
 月間日照時間は、全国的に少なかった。特に、北日本、東日本日本海側、および西日本では、かなり少なく、平年の70%前後のところが多かった。札幌(北海道)、青森、秋田など、北日本を中心とする14地点で4月の月間日照時間の最小値を更新した。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ(月合計)、月最深積雪ともに、北日本、東日本日本海側の山沿いでは多かった。平野部では北海道の太平洋側では多かったものの、そのほかは平年並か少なかった。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3154

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