10月の天候
報道発表日
平成17年11月1日
概要
2005年(平成17年)10月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国で気温が高かった。寒気の南下は弱く、月平均気温は全国的に高かった。北日本の平年差は+1.5℃で、1946年の地域平均の統計開始以降で第2位タイ、西日本は+1.4℃で第3位となった。根室など北海道の6地点では、10月の月平均気温の高い記録を更新した。
- 太平洋側を中心に日照時間が少なかった。秋雨前線や気圧の谷の影響を受けて、太平洋側を中心に平年に比べ曇りや雨の日が多かった。
本文
1 概況
寒気の南下は、月を通して平年に比べ弱く、月平均気温は全国的に高温となった。東日本と西日本では日本海の前線に向かって暖かい空気が入り、1日から2日は真夏日となり10月の日最高気温の記録を更新した地点もあった。
天気は数日の周期で変化したが、秋雨前線は本州南岸に停滞することが多かった。このため、東北地方から西日本にかけての太平洋側を中心に曇りや雨の日が多かった。また、北日本日本海側では寒気の影響によるしぐれは少なく、平年に比べ晴れの日が多かった。
台風の発生は2個(平年3.9個)と少なかったが、台風第19号が1日に先島諸島に接近し、台風第20号が18日に伊豆諸島南部に接近した。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、北日本から西日本にかけてはかなり高く、南西諸島では高かった。全国的に平年を1~2℃上回ったところが多く、雄武、留萌、網走、根室、紋別、広尾(以上、北海道)で10月の月平均気温の最高値を更新し、2地点でタイ記録となった。
(2)降水量
月降水量は、北海道、九州北部、沖縄地方などで少なかったほかは、おおむね平年並だった。
(3)日照時間
月間日照時間は、北海道で多かったが、東北地方から九州地方にかけては少なかった。特に、東北地方の太平洋側ではかなり少なく、一部で平年の60%未満となった。なお、南西諸島では平年並だった。
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