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7月の天候

報道発表日

平成17年8月1日

概要

2005年(平成17年)7月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北・東・西日本で日照時間が少なかった 日本付近で梅雨前線の活動が活発となり、また前線帯が北上した後にも台風第7号が接近、上陸するなど、北~西日本で天気がぐずつき日照時間が少なかった。
  • 北日本は低温 月前半にはオホーツク海高気圧が現われ、前線活動が活発になるとともに、北日本を中心に寒気が流入した。また、後半には東海上の寒冷渦の影響を受け、北日本の月平均気温は低かった。
  • 南西諸島の降水量は地域差が大きかった 南西諸島のうち奄美地方、沖縄本島地方、南大東島地方では太平洋高気圧に覆われることが多く、那覇、久米島、南大東島、沖永良部で月降水量の少ない記録を更新するなど極端な少雨となった。一方、台風第5号の接近した先島諸島では与那国島で月降水量の多い記録を更新するなど多雨となった。
  • 台風第5号接近、第7号上陸 台風第5号は日本のはるか南海上を西北西に進み、先島諸島に接近した。台風第7号は日本のはるか南で発生した後北上し、千葉県鴨川市付近に上陸した。

本文

1 概況
 6月には日本の南海上にあることの多かった梅雨前線は、7月に入り北上して、日本付近に停滞することが多くなり、また、前線の活動も活発となって、東日本、西日本ではまとまった量の雨となった。さらに下旬には台風第7号が接近・上陸し、広範囲での渇水状況も、一部地域を除き解消された。中旬後半には、台風第5号が日本の南海上を西進したのにともない、太平洋高気圧が北に張り出し、西日本、東日本ではほぼ平年の時期に梅雨明けとなった。
 北日本では、月前半のオホーツク海高気圧の影響や後半の台風第7号通過後の寒気渦の影響で低温となった。東日本、西日本では前半に平年を下回ったものの、月半ば以降、太平洋高気圧の張り出しが強まったことから、気温も高くなり、月平均気温は平年並となった。
 南西諸島では太平洋高気圧におおわれることが多く、気温も高かったが、降水量は、台風第5号の影響のあった先島諸島では多かった一方、その他の地点では記録的に少なく、地域差が大きかった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、東日本と西日本では平年並だったが、北日本で低く、北海道から東北地方にかけての太平洋側では平年を1℃以上下回ったところがあった。一方、南西諸島では高かった。
(2)降水量
 月降水量は、北日本から東日本にかけての太平洋側と西日本で多かった。一方、北日本から東日本にかけての日本海側では平年並だった。
 南西諸島ではかなり少ない地点とかなり多い地点があった。沖永良部(鹿児島県)、久米島、那覇、南大東島(以上、沖縄県)ではかなり少なく、7月の月降水量の最小値を更新した。特に、久米島では月降水量が0.0mmだった。一方、与那国島(沖縄県)ではかなり多く、7月の月降水量の最大値を更新した。
(3)日照時間
 月間日照時間は、南西諸島では平年並だったが、北日本ではかなり少なく、東日本と西日本では少なかった。北日本の多くの地点と、東日本から西日本の所々で平年の80%未満になった。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3154

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