さ く ら の 開 花 予 想(第2回)
              (東北地方〜九州地方)
 
 
 さくら(ソメイヨシノ)の開花は、全般的に平年並ですが、
東北地方の一部では平年より遅く、関東地方の一部では
平年より早くなるところがある見込みです。
 
 
〔解説〕
 予想対象地域の花芽の生長に影響を及ぼす気温は、2月は東北地方
では平年より低いところが多く、その他の地方では平年並から平年より高
く経過しました。3月に入ってからこれまでの気温は全般的に平年より低
く経過しました。また、今後の気温は、3月は平年並から高く、4月は西日
本で高い他は平年並と予報されています(注)。
 この結果、予想開花日は、全般的に平年並ですが、東北地方の一部で
は平年より遅く、関東地方の一部では平年より早くなるところがある見込
みです。
 
〔参考〕
 1.さくらは、夏頃に翌春咲く花の元となる花芽を形成し、休眠に入ります。花芽は冬
   の低温に一定期間さらされると休眠から覚めます(休眠打破)。花芽は休眠打破の
   あと温度の上昇とともに生長し開花します。
   さくらの予想開花日は、過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、これに、
   昨年秋からの気温経過と気温予報を当てはめて求めています。
 2.開花とは花が数輪以上開いた状態のことです。また、今回発表した地域におけるソ
   メイヨシノの開花から満開までの期間は、東北・北陸・甲信地方では約5日、その
   他の地方は約1週間です。なお、満開とは、花芽の約80%以上が開花した状態のこ
   とです。
 3.さくらの開花を平年値(1971年〜2000年の30年間の累年平均値)と比べる場合、「平
   年並」とは平年値との差が2日以内、「早い」とは平年値より3日以上早く、「遅い」とは
   平年値より3日以上遅いことをいいます。
 4.開花予想は、各気象台や測候所の定めた標本木を対象としたもので、名所の開花と
   は異なります。
 
(注)気温予報は、週間予報、3月9日発表の1か月予報及び2月20日発表の3か月予報
   を用いています。
 
資料1:2001年の各地のさくらの開花予想
資料2:2001年のさくらの開花予想の等期日線図
 
 次のさくらの開花予想は、東北地方を対象に3月27日14時に発表します。