海洋気象サービスへの貢献

海上気象情報の提供

船舶の安全航行のため、気象庁は北西太平洋域を対象として、海上の風や濃霧、波浪に関する海上予報・警報等の情報を提供しています。 海上における国際的な海上予報・警報については、WMOおよび国際海事機関(IMO)により実施方法が定められており、通信衛星を活用して世界中の海域で自動的に受信することが可能になっています。

海洋観測への貢献

世界の海洋観測を国際的に協力して進めるため、国連教育科学文化機関・政府間海洋学委員会(UNESCO/IOC)は、WMO等と連携して、全球海洋観測システム(GOOS)計画を推進しています。 この計画は、国際的な海洋観測システムを構築し、地球規模の海洋環境の把握や海洋変動の監視に役立てることを目的としています。 その地域計画の一つである「北東アジア地域海洋観測システム(NEAR-GOOS)」において、気象庁は海洋観測データや解析結果を収集・提供するデータベースの運用を行っています。

アルゴ計画

アルゴ(Argo)計画は、WMOやUNESCO/IOCなどの国際協力のもとで、全世界の海洋に約3000個の中層フロート(自動的に浮き沈みし海水温や塩分を測定する観測測器)を展開し、全世界の海洋の状況をリアルタイムで監視する計画です。 我が国でも、気象庁・文部科学省などが連携して推進に努めています。 気象庁は、「アルゴ国別データセンター」として、日本のアルゴフロートで取得した海水温・塩分のデータの品質管理と国際的なデータ交換にあたっています。